すると遠くから
話声が聞こえた


アキとはるくんだ




アキの姿を見て
少しドキッとする

さっきよりはかんなも
落ちついたようだった




「おかえりー」


かんなはアキとはるくんに笑いかけた

明るくただいまと
返事をするはるくんに比べ
アキは静かに笑った




「大丈夫だった?」


「うんなんとかっ!」


そう言いながら
かんなは手の甲で
おでこの汗をふいた


するとさっき火傷した
真っ赤な手が見えた