離さないでよ。



テントが見えてくると
話し声が聞こえた



アキが誰かと
しゃべっている


「ママだ!」

「ままぁ〜!」



二人は笑顔になって
走っていった

「はる!なつ!げんき〜!?」


「お、お母さま!?」




アキのお母さんは
はるくんとなっちゃんを
抱き締めた

かんなはその光景を
申し訳なさそうに見ている