「迎えに来たって、何処に連れて行ってくれるの? どうして私なの?」 私は嬉しかったが、まだ、信じられなかった。 半信半疑で聞いた。 「夢の国・ファントムへ。瑠璃の居場所はここじゃない、そこにあるのさ」 やっぱりここは私のいる場所ではなかったのだ!! 「本当に?」 「本当さ」 私が念を押して聞くとルイスは自信たっぷりに言った。 「でも、今の瑠璃じゃ、そこに永遠にいることは出来ないんだ。夜、向こうに行って朝になると、ここに帰ってこなければならないけどね」 「えっ?」