それから数日は、夜になると夢の国へ行き、朝になると現実世界に戻ってくるという事を繰り返していた。 そんなある日の放課後、私は麻衣を探していた。 休みに買い物へ一緒に行く事になっていたから、そのことで相談しようと思ったのだ。 麻衣は裏庭にいた。 誰かと話しているようだった。 話しかけようとしたがそうする事は出来なかった。 ―――麻衣が話していた相手は、私がこの間、別れた男だったのだ―――。