短編:誘い(いざない)【完結】


「ルイス……だよね?」


 私はあまりにルイスが綺麗なので見とれてしまった。

 男の人に対してこんな事を思うのは初めてだった。


「そうだよ」


 ルイスはにっこりと笑って答えた。




 楽しい時というものは早く流れるもので、私はもう帰らなければならなかった。


「瑠璃、もうそろそろ帰らなければならないね……」

「そうだね。もっと、ここに居たいけど……仕方ないよね」

「でも、また夜になったら迎えに行くから待っててね」

「うん、楽しみにしてるね」


 私はニッコリ笑った。