短編:誘い(いざない)【完結】




 こうして、私はルイスと夢の国へ行く事になった。




「瑠璃、着いたよ。もう目を開けても大丈夫だよ」


 そっと、目を開けるとそこは森だった。

 木々の間から暖かな光が射している。

 辺りを見回してみると大きい屋敷が建っていた。


「うわー、とても綺麗なところだね」


 私はそう言いながらルイスを振り返った。


「そうだろう? でもね、まだこんなもんじゃないよ」


 そう返事が来たのはいいが、そこにいたのはウサギのルイスではなかった。

 金髪碧眼の美少年がそこに立っていた。