ガラ

雪が大きな扉を開けた
初めての外………

「わぁぁぁ!!!薫様よっ!!!」
「あの方が薫様の相手?」「人間かぁ………」


そんな言葉が飛び交っている。私は薫の隣にふさわしいの???
何だか恥ずかしくなってきた。

「薫………」
「優美……笑って?」


私は薫の望み通り笑い続けることにした。



「それでわ、結婚式を始めます」

雪が司会者らしい。
いつもと違う満面の笑みで。

「優美………嫌か?」
「大丈夫………少し驚いているだけ」