「あ、で話って?」 あ、………… 「私達って昔………付き合ってたんだよね?」 「あぁ」 港は顔色も変えずに言った。 「………愛しあっていたの?」 「俺はね、だけど優美は違かったよ」 え? 「親同士で進めたからだ………付き合う事になったのは、それも思い出してない?」 私は頷く。 私はまだ、記憶を取り戻していない。 まだ、完成してないんだ。