「何でもありませんよ」 雪はいつもの笑顔に戻った。 「………それにしても、優美様……力を見せつけすぎます……おさえて」 抑えてって……… 言われても、 私は自分じゃ分からない。 どのくらいの力があるか、どんな力があるか…… 私は分からない。 「………優美様、お疲れですね……少しおやすみになってください。薫様も」 そういえば、身体がだるい。さっきまで、分からなかった。 「それでは、……お休みなさいませ」