「薫様………優美様は………」 ドンッ!! 壁に腕をぶつける。 「あいつを呼べ、殺す」 「……ですが……リン様は優美様達と良く、一緒に行った」 「うるさい!!!!!」 パリーン 花瓶が割れ薔薇が散る 「いいから呼べ」 「御意」 雪は片膝をつき、薫の前から消えた。 「優美………思いだしてはいけないんだよ………もう、―――幸せになって」 薔薇の花弁が赤から黒へと変わっていった。