愛しい記憶

それだけじゃない。

「俺…美沙にあの事言おうとしたんです。」

「え…」

驚きの表情で遥を見る美沙の両親。

言わないでおこうとした真実を遥は美沙に告白しようとした。

「美沙のために黙ってようって約束したのに……すみません…」

遥はギュッと唇を結んだ。

「…そうか…」

おじさんが呟いた。

そして、

「遥くん」

と小さく遥を呼んだ。

「はい…」

遥も小さく返事をしておじさんの顔を見た。