愛しい記憶

急いで病院に駆けつけると、美沙は意識を取り戻していて、安心するのも束の間。

おじさんとおばさんに別室に来るように言われ、美沙が記憶喪失になった事を知った。

医者が言うには、リハビリをすれば記憶が戻るかもしれないらしい。

でも、リハビリをしている時の美沙はとても辛そうで… 見ている遥もつらかった。

「はあ…」

また溜め息。

遥は美沙に真実を言えないもどかしさを嘆いているのだ。

真実… か…

「あ――!!くそっ!」
ゴロンとベッドに仰向けになる。