「よっ!」 「どうしているの?」 「そっちこそ」 「ちょっと…」 隣に有弥が立った。 「ねぇ、私と付き合って」 私…なにいってるの? 「えっ!」 確実に困ってる。 「うそうそ」 ごまかすように笑った。 「私ね、たまに怖くなるんだ。ママもパパもいないでしょ?私にはおじいちゃんしかいない。おじいちゃんが死んだら私は…。 私は…一人になる。そう思うと怖くなるんだ」 「いいよ」 え?