「じゃあ」



と有弥は右手を上げ、女子たちに囲まれながら教室に入って行った。




「じゃあ…」



有弥の後ろ姿に小さく答えて私も教室に向かった。



味方が誰もいない私の教室。




つまんない…。




つまんない、つまんない…!



机に座り、窓の外を見ると



体育館の裏に有弥と一人の女が。

なにやら手紙みたいなモノを渡している。




やっぱり有弥ってモテるんだね。

それは今となにもかわらない。