「そんなに驚くほどじゃないでしょ?誰だってなる可能性はあるんだし。今の2・3年生だってなった奴はいるんだよ?」 「そ、そうですけど…」 「その時の傷もまだ残っているんだ」 そう言って生徒会長は右腕のYシャツの袖を捲り上げ、肩まで上げた。 副会長はその傷にびっくりする。 右肩にはくっきりと、ミミズ張りをした生々しい跡があった。