「チビって言わないで(泣)!!」 けれど陽は無視して質問をする。 「クラスでテニス部ってお前だけか?」 「うん。それがどうしたの?」 陽は溜め息をする。 「はぁ…、お前、馬鹿か?」 「馬鹿!?ひどい!!」 確かにひどい。でも、陽の言いたいことはだいたい分かった。 当の翠ちゃんは分かっていない様子。 「だから、他のクラスの1年は素振りしてんだろ?」 「うん」 「じゃあ何でお前だけはボール拾いなんだよ」