帰り。 外に出ると、初日というのにどこかしか悲しそうに歩いている生徒がいた。 たぶん次の『奴隷組』の生徒。 「あの子、そうだね」 隣にいた光くんがぼそっとつぶやいた。 「うん…」 そのまた隣にいた陽があくびをしながら 「そんなに暗くなるなよ」 と言った。 「でもさ……」 「お前が暗いテンションとか気持ち悪いぞ?」