そして、客観的な絶望が始まった。 自分のクラスでも行こうとした人がちらほらいたのだ。 結局、人は苦しみから解放されたいんだ。 出て行こうとする人に同情しながら眺めていると、いきなり物が倒れる音が聞こえた。 ガタァンッ 「…どこ行ってんだよ」 低く唸るような声がした。 振り向くと陽がいた。 行こうとしている人達を睨んでいる。