うわさの奴隷組!?



そして、客観的な絶望が始まった。




自分のクラスでも行こうとした人がちらほらいたのだ。


結局、人は苦しみから解放されたいんだ。






出て行こうとする人に同情しながら眺めていると、いきなり物が倒れる音が聞こえた。


ガタァンッ





「…どこ行ってんだよ」



低く唸るような声がした。


振り向くと陽がいた。



行こうとしている人達を睨んでいる。