生徒会長は眉をひそめた。 「へぇ。俺と似た負けず嫌いの君が『最低』なんて言うなんてね」 「ああ、最低だ」 もう、私が口を出している暇はなく、さっと流れていく。 追いつくことができない。 「お前はそれでもいい奴だって思っていた俺が馬鹿だった」 「挑発かい?」 生徒会長は口は笑っていたものの、目はもう笑っていなかった。