「俺も最初は変えてやると思っていたよ?……でもね、あの痛みが忘れられなかったんだ」 生徒会長は立ち上がってこっちにゆっくり歩いてきた。 「『次の奴も同じ目に遭えばいい』ってね。自分が今度は上に立ってみたかったんだ」 重い空気に包まれた。 でもその中で陽は沈黙を破った。 「最低だな」