後ろを振り向いた。 「啓さん、タク坊さん!!」 後ろにいたのは先日世話になったばかりの2人がいた。 「よ!翠ちゃん元気〜?」 「はい、というより、啓さんの方が大丈夫ですか!?」 一瞬、顔が曇った。 「あ、ああ…元気だよ」 それだけ、嫌な思い出なのかもしれない。 これ以上追求しないでおこう…… 「で、すごく焦ってたっぽいけど何かあったの?」 タク坊さんが聞いてきた。