啓さんは陽に向かって走り出した。 ガッ ドサッ 陽は呆気なく倒れた。 「あれ?こんなに弱かったの?」 さっき息が荒かったからたぶん疲れが溜まっているのかもしれない。 絶体絶命のピンチなのかもしれない。 陽はゆっくり起き上がった。 けれど、何か違う。 肩が……揺れてる?