「ねぇ、一緒に“鍵”を探してみない?」
「いいねぇ! オッケィ!!」
「即答かよ!」
空兎の勢いに乗って、仙太が突っ込む。しかし、空兎は、そんな仙太の突っ込みなど差し置いて、ジョーへとその手を差し伸べる。
「ねっ! ジョーさんも行こうよ! 大勢の方が楽しいだろうし!」
とびきり笑顔で誘われたジョーは、断る理由も特に思いつかず、やはり爽やか笑顔で返した。
「えぇ、是非、ご一緒に」
それから、ジョーは、その視線を隣のセレビアに向けた。
「それにセレビアさんは、最初から僕もお誘いするつもりでここに連れてきたようですから」
「えぇ、わかってるじゃない。頼もしいわ、ヒーローくん」
のほほんと見えていながら、中々どうして。鋭い洞察力を持ったヒーローに警戒心を持ちつつも、言葉の内容通り頼もしさを感じたセレビアは、不敵な笑みで返した。
ジョーの参加もあっさりと決まり、空兎のテンションはますます上がった。
「よぉーし!“鍵”を探しに、いざ、冒険!」
空兎は長机の上に立って左手を腰に当て、右手はピンと高く挙げて叫んだ。
冒険ムードが盛り上る中、その空気を壊す覚悟で、仙太が空兎にボソリと告げた。
「その“鍵”ってのを探すっていっても、どうせすぐには見つからないだろうし、何処にあるかわからないんだろ? どうするんだよ、学校は?」
「あ・・・・・・」
空兎はそのポーズのまま数秒ほど固まってしまった。
無遅刻無欠席を高校一年の目標に掲げているだけに、これは大問題だ。
だが、こういう時の空兎の頭の回転は早かった。
「あ、大丈夫! 問題ナッシング!」
そう叫んで、ビッと仙太に右の人差し指を突きつけて勝利宣言。
「もうすぐゴールデン・ウィーク! その時が勝負よ!」
語尾と同時にウィンク。
その嬉しそうな笑顔が眩しく見えたが、とりあえず一言、仙太は返しておく。
「まず机から降りろ・・・・・・」
受付の上級生が困り顔をしているのを、仙太はちゃんと気付いていた。
「いいねぇ! オッケィ!!」
「即答かよ!」
空兎の勢いに乗って、仙太が突っ込む。しかし、空兎は、そんな仙太の突っ込みなど差し置いて、ジョーへとその手を差し伸べる。
「ねっ! ジョーさんも行こうよ! 大勢の方が楽しいだろうし!」
とびきり笑顔で誘われたジョーは、断る理由も特に思いつかず、やはり爽やか笑顔で返した。
「えぇ、是非、ご一緒に」
それから、ジョーは、その視線を隣のセレビアに向けた。
「それにセレビアさんは、最初から僕もお誘いするつもりでここに連れてきたようですから」
「えぇ、わかってるじゃない。頼もしいわ、ヒーローくん」
のほほんと見えていながら、中々どうして。鋭い洞察力を持ったヒーローに警戒心を持ちつつも、言葉の内容通り頼もしさを感じたセレビアは、不敵な笑みで返した。
ジョーの参加もあっさりと決まり、空兎のテンションはますます上がった。
「よぉーし!“鍵”を探しに、いざ、冒険!」
空兎は長机の上に立って左手を腰に当て、右手はピンと高く挙げて叫んだ。
冒険ムードが盛り上る中、その空気を壊す覚悟で、仙太が空兎にボソリと告げた。
「その“鍵”ってのを探すっていっても、どうせすぐには見つからないだろうし、何処にあるかわからないんだろ? どうするんだよ、学校は?」
「あ・・・・・・」
空兎はそのポーズのまま数秒ほど固まってしまった。
無遅刻無欠席を高校一年の目標に掲げているだけに、これは大問題だ。
だが、こういう時の空兎の頭の回転は早かった。
「あ、大丈夫! 問題ナッシング!」
そう叫んで、ビッと仙太に右の人差し指を突きつけて勝利宣言。
「もうすぐゴールデン・ウィーク! その時が勝負よ!」
語尾と同時にウィンク。
その嬉しそうな笑顔が眩しく見えたが、とりあえず一言、仙太は返しておく。
「まず机から降りろ・・・・・・」
受付の上級生が困り顔をしているのを、仙太はちゃんと気付いていた。



