「少なくとも、“宝”のヒントが書かれているんじゃないかってのが私の推測なの。どう?」
「・・・・・・そう言われれば納得できる部分はありますけど」
まだ、何処か認めたくない気持ちが仙太にはあった。
「まっ、信じる、信じないは個人の自由よ。私はその“宝”の存在を信じて、この“本”が一つのキーになるって思ってるの」
堂々とした口調でセレビアが言うと、仙太の中で、微かに真実味が沸いてき始めていた。
最初から全てを信じきっている空兎は、すっかりセレビアの話に聞き入っていた。まるでテレビに夢中になって瞬きすら忘れている子供のようだ。
「そして、この“本”を書いた魔法使いは“本”に封印をかけた。ページが途中で開かないのはそのせいよ」
セレビアはそう言って、“本”の真ん中ページあたりから一気に開こうとするが、やはりビクともしない。試しにジョーもやってみたが同じことだった。
「もし、その“宝”のヒントが記述されているとすれば、この開かないページの中ってことですね?」
ジョーがそう言うと、セレビアは「えぇ」と頷いた。
「封印を解こうにも、私の魔法じゃ無理だった。となると、“鍵”を使うしかないのよ」
「“鍵”?」
空兎が小首を傾げると、セレビアは「そう…」と、一呼吸置いてから語り始めた。
「魔法使いが施した封印は、その術者が死ねば解けてしまうの。だから魔法使いが物に封印を施すと、“鍵”を必ず創っておくの。そうやって対となるモノを創ることで、施した封印を永久的に残しておくことができるの。まぁ、詳しいことは専門知識になるから省くわ。そういうものだってことで理解して」
「ウィッス! 理解しましたーっ!」
元気に手を挙げて即答する空兎。横で仙太が彼女の微塵にも疑わない素直さを感心するべきか、呆れるべきか迷っていた。
セレビアはそんな空兎を微笑ましく見て、そして、提案をする。
「・・・・・・そう言われれば納得できる部分はありますけど」
まだ、何処か認めたくない気持ちが仙太にはあった。
「まっ、信じる、信じないは個人の自由よ。私はその“宝”の存在を信じて、この“本”が一つのキーになるって思ってるの」
堂々とした口調でセレビアが言うと、仙太の中で、微かに真実味が沸いてき始めていた。
最初から全てを信じきっている空兎は、すっかりセレビアの話に聞き入っていた。まるでテレビに夢中になって瞬きすら忘れている子供のようだ。
「そして、この“本”を書いた魔法使いは“本”に封印をかけた。ページが途中で開かないのはそのせいよ」
セレビアはそう言って、“本”の真ん中ページあたりから一気に開こうとするが、やはりビクともしない。試しにジョーもやってみたが同じことだった。
「もし、その“宝”のヒントが記述されているとすれば、この開かないページの中ってことですね?」
ジョーがそう言うと、セレビアは「えぇ」と頷いた。
「封印を解こうにも、私の魔法じゃ無理だった。となると、“鍵”を使うしかないのよ」
「“鍵”?」
空兎が小首を傾げると、セレビアは「そう…」と、一呼吸置いてから語り始めた。
「魔法使いが施した封印は、その術者が死ねば解けてしまうの。だから魔法使いが物に封印を施すと、“鍵”を必ず創っておくの。そうやって対となるモノを創ることで、施した封印を永久的に残しておくことができるの。まぁ、詳しいことは専門知識になるから省くわ。そういうものだってことで理解して」
「ウィッス! 理解しましたーっ!」
元気に手を挙げて即答する空兎。横で仙太が彼女の微塵にも疑わない素直さを感心するべきか、呆れるべきか迷っていた。
セレビアはそんな空兎を微笑ましく見て、そして、提案をする。



