青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)

「……ホント?」

「保証はできないけどさ。でも、僕は、ついこの間までヒーローや魔法使い、天使や悪魔が本当にいるなんて思わなかった。空兎が冒険を始めなきゃ、多分、一生知ることはできなかった。きっとこの世にはさ、冒険していけば、まだまだ僕の、僕らの知らないことがいっぱいあるんだよ!」

 だからさ、と続けながらも仙太は何故か口篭る。
 そんなに次に言おうとしている言葉が照れくさいのか仄かに頬が赤い。

 だが、空兎は待っている。
 いや、彼女だけではない。

 ジョーやセレビア、クヲンやマリィ、灰山やレンカ、ルミネだって仙太の言葉を待っていた。

 仙太は拳をギュッと握り締め覚悟を決めた。

「こ、これからもさ、冒険し続けていこうよ……僕がずっと付き合うからさ、みんなが笑える方法が見つかるまで」

「そんなの……」

 できるのかな、と言おうとした言葉が、

「“奇跡”は……起こしてもらうものじゃなくて、起こすものだろ?」

 という、仙太の言葉によって遮られ、空兎の心から消えていった。
 空兎の口が、緩やかに笑みの形へと変わる。

「うん……分かってたよ、せっちん。アタシも同じ答えに答えに辿り着いていた……皆がそれぞれ諦めなきゃ、それぞれに、それぞれが望む“奇跡”が起こるって……」

「え?」

「でもね、自信なかったんだ。口にするのが怖かった。……でも、せっちんのお陰で少しだけアタシの答えに自信が出たよ。……アタシなりの“奇跡の条件”に」

 空兎は、自分の頭に乗っている仙太の手を両手で握って、そのまま自分の胸元までもっていく。

 まるで、十字架を握って祈るシスターのように。

「そうだよね……。冒険し続ければいいんだ。まだまだ一杯可能性がある世界なんだから……例え今がゼロでも、明日にはゼロじゃなくなる世界になるかもしれない」

 だからさ、と空兎は、仙太の顔を見上げる。
 この上なく、最上級の笑顔を捧げて。

「アタシ、冒険し続けるねっ!」

 そう、誓った。