青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)

 凄まじい迫力。
 それは周囲の者は誰も口を挟める空気ではない程だった。そして、それを正面から受けている仙太は、ただ黙っている。

顔色一つ変えずに、だ。

「アタシだってね……弱音を吐きたい時だってあるし、泣きたいときもある……諦めたい時だってあるよっ!」

「そんなの嘘だっ! 空兎は諦めるなんて…いや、諦めたくないはずだ! 本当はみんなを笑わせたいはずだよっ!」

「でも、できないんだよっ!」

「わかんないだろっ!」

 怒鳴りながら、叫びながら、そして、なにより訴えかけながら仙太が空兎に詰め寄る。振り上げられる手。

 それを見た誰もが空兎の頬に振り下ろされるのかと思い、空兎自身もそうなると直感する。

「っ!」

空兎は、ギュッと目を閉じた。その時、


―――ポン。



仙太はそんな理不尽なことはしなかった。
 ゆっくり優しく、仙太の手は、空兎の頭に降ろされた。

「まだそんな答え出すのは早いんだよ。僕等はさ、“神杯”がどんなかさえ知らないんだし、どこにあるのかさえ全然わかんないだからさ」

「ふぇ?」

「もっと冒険して、本当の答え出しなよ。ひょっとしたらさ、みんなが笑える方法だって見つかるかも知れないよ」

 先ほどまでとはうって変わった優しい口調。

 いつもの仙太だ。