感情を押し殺した、抑揚のない声だった。
空気がピンと張り詰める。時間が止まってしまったのかと錯覚してしまうほど静かなひと時が流れる中、セレビアが叫ぶ。
「あ、あなたぶっ壊すって、正気!?」
「うん、正気!」
「本気なの!?」
「本気と書いて、マジと読むよ!」
「ふざけないで!」
怒りに駆られたセレビアは、今にもその衝動に任せて魔法を撃たんばかりの勢いだ。隣にいるジョーが牽制役を担っていなければ、空兎などひとたまりもないだろう。
しかし、空兎はセレビアの迫力に一歩も動じてはいない。
「ふざけていたら、こんなこと言えないよ。セレビアさん」
「っ! 何故よ!?」
いつもとは違う。ミステリアスな雰囲気を持つ十五の少女に圧倒されたのか、セレビアは、つい大声を上げてしまう。
空兎が彼女の気持ちを察してか、破顔して答える。
「決まってんじゃん、アタシがそうしたいからだよ!」
セレビアの怒りがますますヒートアップしていまった。
「あんたねっ!」
「セレビアさんだって……“神杯”が今手元にあったらさ、自分の起こしたい“奇跡”起こすでしょ? それと同じ」
「っ! 一緒にしないで! あなたはただ無駄にしようとしているだけじゃない!」
叫びにも似たその言葉が、空兎の胸を貫いた。
確かに無駄に思えるかもしれない。普通に“奇跡”を求める人には。
でもね……
空兎は、カーッと熱くなった喉奥から声を絞り出す。
「無駄じゃ、ないよ……」
空気がピンと張り詰める。時間が止まってしまったのかと錯覚してしまうほど静かなひと時が流れる中、セレビアが叫ぶ。
「あ、あなたぶっ壊すって、正気!?」
「うん、正気!」
「本気なの!?」
「本気と書いて、マジと読むよ!」
「ふざけないで!」
怒りに駆られたセレビアは、今にもその衝動に任せて魔法を撃たんばかりの勢いだ。隣にいるジョーが牽制役を担っていなければ、空兎などひとたまりもないだろう。
しかし、空兎はセレビアの迫力に一歩も動じてはいない。
「ふざけていたら、こんなこと言えないよ。セレビアさん」
「っ! 何故よ!?」
いつもとは違う。ミステリアスな雰囲気を持つ十五の少女に圧倒されたのか、セレビアは、つい大声を上げてしまう。
空兎が彼女の気持ちを察してか、破顔して答える。
「決まってんじゃん、アタシがそうしたいからだよ!」
セレビアの怒りがますますヒートアップしていまった。
「あんたねっ!」
「セレビアさんだって……“神杯”が今手元にあったらさ、自分の起こしたい“奇跡”起こすでしょ? それと同じ」
「っ! 一緒にしないで! あなたはただ無駄にしようとしているだけじゃない!」
叫びにも似たその言葉が、空兎の胸を貫いた。
確かに無駄に思えるかもしれない。普通に“奇跡”を求める人には。
でもね……
空兎は、カーッと熱くなった喉奥から声を絞り出す。
「無駄じゃ、ないよ……」



