そう思い、クヲンが口を開こうとしたその瞬間、
「なーんてね!」
と、空兎の底抜けに明るい声が響いた。
「………は?」
クヲンの顔が引きつって固まる。
「へへへ、驚いた? ごめんね。でも安心したよ。何だか今のクヲンくん、アタシの知ってるクヲンくんって、感じだから」
「え?」
「そういうクヲンくんなら、自分のために“奇跡”を起こそうなんて思わない。きっと、自分のことより、誰かの……ううん、一番好きな人のために“奇跡”を起こしたいと思ってる。だから、そんなにボロボロになってまで頑張れるんだよ」
空兎はクヲンの火傷を負った翼を指差した。白になると余計に目立って痛々しく見える。
だが、空兎にはそれが彼の頑張った証に見えて、少し嬉しかった。
例えそれが自分のためじゃなくても……彼の隣にいる彼女のためだと直感しながらも、素直にそう思えた。
「でも、いくらクヲンくんでも“神杯”は渡さないよ?」
「……へぇ」
いつもの不敵な笑みに戻ったクヲン。好奇心と同時にちょっとした仕返しを思いついた。
「じゃあ、お前が“神杯”を手に入れたら、一体どんな“奇跡”起こすんだ?」
「え?」
「あ、私も聞きたいです」
マリィも食いついてきた。
「え? え?」
クヲン、そしてマリィの二人に迫られ、空兎はたじろく。
さらには……
「なーんてね!」
と、空兎の底抜けに明るい声が響いた。
「………は?」
クヲンの顔が引きつって固まる。
「へへへ、驚いた? ごめんね。でも安心したよ。何だか今のクヲンくん、アタシの知ってるクヲンくんって、感じだから」
「え?」
「そういうクヲンくんなら、自分のために“奇跡”を起こそうなんて思わない。きっと、自分のことより、誰かの……ううん、一番好きな人のために“奇跡”を起こしたいと思ってる。だから、そんなにボロボロになってまで頑張れるんだよ」
空兎はクヲンの火傷を負った翼を指差した。白になると余計に目立って痛々しく見える。
だが、空兎にはそれが彼の頑張った証に見えて、少し嬉しかった。
例えそれが自分のためじゃなくても……彼の隣にいる彼女のためだと直感しながらも、素直にそう思えた。
「でも、いくらクヲンくんでも“神杯”は渡さないよ?」
「……へぇ」
いつもの不敵な笑みに戻ったクヲン。好奇心と同時にちょっとした仕返しを思いついた。
「じゃあ、お前が“神杯”を手に入れたら、一体どんな“奇跡”起こすんだ?」
「え?」
「あ、私も聞きたいです」
マリィも食いついてきた。
「え? え?」
クヲン、そしてマリィの二人に迫られ、空兎はたじろく。
さらには……



