青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)

 そう思い、クヲンが口を開こうとしたその瞬間、

「なーんてね!」

 と、空兎の底抜けに明るい声が響いた。

「………は?」

 クヲンの顔が引きつって固まる。

「へへへ、驚いた? ごめんね。でも安心したよ。何だか今のクヲンくん、アタシの知ってるクヲンくんって、感じだから」

「え?」

「そういうクヲンくんなら、自分のために“奇跡”を起こそうなんて思わない。きっと、自分のことより、誰かの……ううん、一番好きな人のために“奇跡”を起こしたいと思ってる。だから、そんなにボロボロになってまで頑張れるんだよ」

 空兎はクヲンの火傷を負った翼を指差した。白になると余計に目立って痛々しく見える。

 だが、空兎にはそれが彼の頑張った証に見えて、少し嬉しかった。

 例えそれが自分のためじゃなくても……彼の隣にいる彼女のためだと直感しながらも、素直にそう思えた。

「でも、いくらクヲンくんでも“神杯”は渡さないよ?」

「……へぇ」

 いつもの不敵な笑みに戻ったクヲン。好奇心と同時にちょっとした仕返しを思いついた。

「じゃあ、お前が“神杯”を手に入れたら、一体どんな“奇跡”起こすんだ?」

「え?」

「あ、私も聞きたいです」

 マリィも食いついてきた。

「え? え?」

 クヲン、そしてマリィの二人に迫られ、空兎はたじろく。


 さらには……