青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)

「それにねぇ、なーんか“神杯”ゲット前提に話進めているみたいだけどさぁ。そうはさせないよ! “神杯”は、アタシが頂くんだから!」

 ウインクして宣言すると、灰山の敵意が空兎に向けられた。

「まだ諦めてねぇのかよ?」

「誰が諦めたって言ったのよ? 冗談じゃないわ! アタシは何が何でも“神杯”をゲットしてみせるわ! あんた達よりも先にね!」

 宣戦布告ともとれるその台詞に、灰山の銃口が向けられた。

「ま、待って!」

「なんだ? 命乞いって、奴か?」

 突然の空兎の叫びに、灰山は優越感に浸る以前に見苦しいと思った。いきがっているように見えても所詮はまだガキ。

 そう感じていた。

 しかし―――

「違うよ。あんたに言ったんじゃない。クヲンくんに言ったの?」

「なに?」

「う・し・ろ」

 灰山は反射的に後ろを振り返った。そこには生意気な天使が弓矢で狙いをつけているのが確認できた。

 まるで、拳銃の引き金を引けば、いや、その素振りを見せれば即射抜くと言わんばかりの不敵な笑みで……。

 灰山は、奥歯をギリッと鳴らした。

「おいおい、言うなよ、空兎」

 言葉とは裏腹に、今のクヲンはどこか余裕をもった態度だ。その気になればいつでも射抜ける状態だからだろう。

「悪いな、オッサン。見逃してもらって悪いけどよ、別に俺はあんたの味方になったわけじゃない。“神杯”を譲る気は変わらないんだわ」

「やろぉ……」

 クヲンの清々しい表情とは対照的に、灰山の顔が怒りに歪む。迂闊な行動ができず拳銃を構えた姿勢で固まってしまう。

 しかし、長くは続かなかった。