青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)

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 セレビアは、一部始終を映し出していた水晶玉を放り投げた。それをジョーが慌てながら危なっかしい手つきでキャッチする。

「不機嫌そうですね」

 ベッドの上でまさに“不機嫌”な顔をしているセレビアにジョーは苦笑したが、内心で実は安心している。

 レンカに案内され、森の丘に待機されていたこのドクターヘリに彼女を運んだ時はまだ意識がなかったが、ここの充実した医療設備と優秀な医師、看護師のお陰で意識を取り戻し、水晶玉で空兎たちの様子を伺えるまでに回復できたからだ。

挙句の果てにはそれを放り投げるまでことまでしている。

 いつもの彼女らしさが戻った証拠だ。

「当たり前よ。まったく……むかつくわね」

 ルミネのやり方が気に入らないのか、吐き捨てるようにセレビアは毒づいた。が、直後にその顔が若干沈み気味になる。

「何故、むかつくのですか?」

「何故って……」

 ジョーの問いに返す答えをセレビアは持っていた。

 他人を利用するやり方。まるで自分を見ているかのようで、むかついたのだ。

いや、むかついてしまったのだ。

 自分を否定するような感情を口にするほど、セレビアは素直になれなかった。

「ヒーローくんには……わからないわよ」

 ぎゅっと唇をきつく結ぶことしかできなかった。ジョーはそれ以上追及することなく、水晶玉に移る空兎たちに目を移す。

「しかし、これであなた方のボスは危ない様子ですね……あの人も明らかに敵意を抱いています」

 ジョーの視線が別に移る。

「あなたは、どうするおつもりですか?」

 ヘリの後ろ側にいるレンカに問うと、彼女は伏せていた目を開けた。