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セレビアは、一部始終を映し出していた水晶玉を放り投げた。それをジョーが慌てながら危なっかしい手つきでキャッチする。
「不機嫌そうですね」
ベッドの上でまさに“不機嫌”な顔をしているセレビアにジョーは苦笑したが、内心で実は安心している。
レンカに案内され、森の丘に待機されていたこのドクターヘリに彼女を運んだ時はまだ意識がなかったが、ここの充実した医療設備と優秀な医師、看護師のお陰で意識を取り戻し、水晶玉で空兎たちの様子を伺えるまでに回復できたからだ。
挙句の果てにはそれを放り投げるまでことまでしている。
いつもの彼女らしさが戻った証拠だ。
「当たり前よ。まったく……むかつくわね」
ルミネのやり方が気に入らないのか、吐き捨てるようにセレビアは毒づいた。が、直後にその顔が若干沈み気味になる。
「何故、むかつくのですか?」
「何故って……」
ジョーの問いに返す答えをセレビアは持っていた。
他人を利用するやり方。まるで自分を見ているかのようで、むかついたのだ。
いや、むかついてしまったのだ。
自分を否定するような感情を口にするほど、セレビアは素直になれなかった。
「ヒーローくんには……わからないわよ」
ぎゅっと唇をきつく結ぶことしかできなかった。ジョーはそれ以上追及することなく、水晶玉に移る空兎たちに目を移す。
「しかし、これであなた方のボスは危ない様子ですね……あの人も明らかに敵意を抱いています」
ジョーの視線が別に移る。
「あなたは、どうするおつもりですか?」
ヘリの後ろ側にいるレンカに問うと、彼女は伏せていた目を開けた。
セレビアは、一部始終を映し出していた水晶玉を放り投げた。それをジョーが慌てながら危なっかしい手つきでキャッチする。
「不機嫌そうですね」
ベッドの上でまさに“不機嫌”な顔をしているセレビアにジョーは苦笑したが、内心で実は安心している。
レンカに案内され、森の丘に待機されていたこのドクターヘリに彼女を運んだ時はまだ意識がなかったが、ここの充実した医療設備と優秀な医師、看護師のお陰で意識を取り戻し、水晶玉で空兎たちの様子を伺えるまでに回復できたからだ。
挙句の果てにはそれを放り投げるまでことまでしている。
いつもの彼女らしさが戻った証拠だ。
「当たり前よ。まったく……むかつくわね」
ルミネのやり方が気に入らないのか、吐き捨てるようにセレビアは毒づいた。が、直後にその顔が若干沈み気味になる。
「何故、むかつくのですか?」
「何故って……」
ジョーの問いに返す答えをセレビアは持っていた。
他人を利用するやり方。まるで自分を見ているかのようで、むかついたのだ。
いや、むかついてしまったのだ。
自分を否定するような感情を口にするほど、セレビアは素直になれなかった。
「ヒーローくんには……わからないわよ」
ぎゅっと唇をきつく結ぶことしかできなかった。ジョーはそれ以上追及することなく、水晶玉に移る空兎たちに目を移す。
「しかし、これであなた方のボスは危ない様子ですね……あの人も明らかに敵意を抱いています」
ジョーの視線が別に移る。
「あなたは、どうするおつもりですか?」
ヘリの後ろ側にいるレンカに問うと、彼女は伏せていた目を開けた。



