青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)

「降伏してもらえませんでしょうか?」

 言葉こそ丁寧だが、冷たい口調だ。

「嫌だ、って言ったら?」

 セレビアがそう答えた瞬間、ヒュン、と小さな音と共に頬に痛みが迸った。レンカのナイフが切り裂いたのだ。

 ツーッと鮮血が頬を伝う。

「もっと痛みを感じたいですか?」

「言ったはずよ。無理矢理ってのは趣味じゃないのよ。誰かに屈服するのは、私のプライドが許さないの!」

 その言葉の語尾と同時に人差し指が赤熱に染まる。炎魔法だ。

「バン!」

 振り向き様にレンカに向けて炎の弾丸を放つ。

 小さな爆発が生じ、セレビアはその爆風の力を利用して身を転がし、レンカから距離を取った。

「まだ動けますか」

 咄嗟に右腕で防御したレンカに大したダメージは見受けられない。というより、冷たい表情からは彼女がダメージを被っているかは判断がつかないのだ。

「まだ終わらないわよ!」

 素早く次の魔法を唱える。雷魔法。

「ドキュン!」

 レンカの頭上に降り注ぐ落雷。彼女はそれを見るまでもなく、サイドステップで回避する。

(見切られている!)

 歯痒い思いだが、いちいち気にするのはもう止めにした。

 連続で魔法を叩き込む。