「ふぅ、仕方ないわね。ヒーローくん。あなたは空兎達を追いかけて!」
「え?」
「早く行って! 彼女に私は殺せないの。私が死ねば“魔法使いの森”には行けなくなるからね。あなたが彼女を相手するより、私がしたほうが有利なの」
「………」
ジョーは逡巡したが、ゆっくりと考えている時間はない。
ここはセレビアの考えを信じることにした。
「セレビアさんには助けられてばかりですね」
微笑を向けてジョーは走り出した。その背中をセレビアが見送る。そして、彼の無残な背中に気づいてハッとする。
「………ホント、無茶しないでよ」
小さく呟いた後、レンカに向き合い。すぐに魔法を練る。
まずは風魔法。
-風の刃よ! 切り裂け!-
目に見えぬ風が、かまいたちとなってレンカに襲い掛かる。レンカは僅かに体を動かし、回避しようとするが、完璧に避けることはかなわない。
レンカの左腕の皮膚が風によって切り裂かれる。痛みでレンカの表情が歪むことはない。
「まだ終わらないわよ! バン!」
指を拳銃の形に作って得意の炎魔法を撃つ。レンカはその軌道を見切って、寸でのところで
しゃがみ込んで回避する。直後、その体勢から全身をバネにしてセレビアに飛び掛った。
「!!」
セレビアが驚いたときにはすでにレンカは眼前に迫っていた。
そして―――
風を切り裂く音と共に、セレビアは首筋に痛みを感じた。
「え?」
「早く行って! 彼女に私は殺せないの。私が死ねば“魔法使いの森”には行けなくなるからね。あなたが彼女を相手するより、私がしたほうが有利なの」
「………」
ジョーは逡巡したが、ゆっくりと考えている時間はない。
ここはセレビアの考えを信じることにした。
「セレビアさんには助けられてばかりですね」
微笑を向けてジョーは走り出した。その背中をセレビアが見送る。そして、彼の無残な背中に気づいてハッとする。
「………ホント、無茶しないでよ」
小さく呟いた後、レンカに向き合い。すぐに魔法を練る。
まずは風魔法。
-風の刃よ! 切り裂け!-
目に見えぬ風が、かまいたちとなってレンカに襲い掛かる。レンカは僅かに体を動かし、回避しようとするが、完璧に避けることはかなわない。
レンカの左腕の皮膚が風によって切り裂かれる。痛みでレンカの表情が歪むことはない。
「まだ終わらないわよ! バン!」
指を拳銃の形に作って得意の炎魔法を撃つ。レンカはその軌道を見切って、寸でのところで
しゃがみ込んで回避する。直後、その体勢から全身をバネにしてセレビアに飛び掛った。
「!!」
セレビアが驚いたときにはすでにレンカは眼前に迫っていた。
そして―――
風を切り裂く音と共に、セレビアは首筋に痛みを感じた。



