青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)

 さすがのジョーも嫌な汗をかき始める。いくら規格外な丈夫な体とはいえ、ガトリングなどという兵器をまともに受ければひとたまりもない。

 巧妙に体を転がせて避け続けているが、ガトリングの弾丸により木々が次々に倒れていき、それが障害となり始めている。 

 追い詰められるのは時間の問題なのは目に見えていた。

 どうする!? どうする!?

 襲い掛かる脅威を必死に避けながら、ジョーは懸命に思考を張り巡らせる。

 身体能力が普通の人より毛の生えた程度の今の自分にできることを必死に模索する。

相手は空。ジャンプしてもそこへは決して届かない距離。

(これはもう、賭けですね……)

 多くのヒーローが巨悪と対峙し、それを乗り越えたように、自分自身もその持てる力を用いて活路を見出すため、ジョーは避けるのを止め、悠然と立ち上がった。

 一旦、砲撃を止めたガトリングの銃口がゆっくりとジョーを捉える。

 ジョーは、微笑を一つ浮かべて大地を蹴り、ヘリがガトリングの砲撃を再開。


 ジョーの被っていたお面が宙を舞った。