昼休みは作戦会議。放課後は街中を散策。その後は、空兎と仙太の身の安全を考え、クヲンのマンションへと帰宅。
その繰り返しが数日程続いた。仙太の携帯電話には、出張中の沙恵美から毎日、朝一番でメールで連絡が入っていた。どうやらまだ帰れないようだ。
そして昼休み、屋上で三人は昼食を摂りながら、すっかり恒例となった作戦会議をしていた。
この数日の成果といえば、セレビアのものと思われる箒のみだった。
「でも、ホーキなんて、どこにでもあるよね〜」
行儀悪くイチゴミルクのパックからストローを抜いて、それを口にくわえながら上下に揺らす空兎。
思わず弱音を吐いた彼女に、クヲンがデコピンをする。
「おーい、何、らしくないこと言ってんだよ。あの時も言ったろうが、前向きに考えろって!」
「だってぇぇ〜〜〜」
眉根を寄せ、口を尖らせて拗ねてみせる空兎。無理もない。彼女の場合は初日から毎日、ジョーとセレビアの携帯に電話とメールまでしているのに、返答がまるでないのだ。
そのことをクヲンに話すと、諭すような口調で言う。
「魔法使いさんやヒーローさんも今、電源が入ってないか、電波が繋がらない状態なんだろ? いちいちマイナス方向に考えるなって!」
「でも………ジョーさん、最近、バイト先、来てないって……」
先日、ジョーのアルバイト先であるファミレスを訪ねたが、ジョーは来てないとのことだ。事情は、店の人も知らないらしい。
「多分、ヒーローだから秘密裏に動いてるんじゃないか? 事情もなしに、あの真面目なヒーローさんがサボると思うか?」
「………思わない」
納得できるようで、できない。それが今の空兎の正直な気持ちだった。
クヲンの言い分はわかるが、素直に「うん」と頷けないのだ。
そして、それは仙太も同じだった。
その繰り返しが数日程続いた。仙太の携帯電話には、出張中の沙恵美から毎日、朝一番でメールで連絡が入っていた。どうやらまだ帰れないようだ。
そして昼休み、屋上で三人は昼食を摂りながら、すっかり恒例となった作戦会議をしていた。
この数日の成果といえば、セレビアのものと思われる箒のみだった。
「でも、ホーキなんて、どこにでもあるよね〜」
行儀悪くイチゴミルクのパックからストローを抜いて、それを口にくわえながら上下に揺らす空兎。
思わず弱音を吐いた彼女に、クヲンがデコピンをする。
「おーい、何、らしくないこと言ってんだよ。あの時も言ったろうが、前向きに考えろって!」
「だってぇぇ〜〜〜」
眉根を寄せ、口を尖らせて拗ねてみせる空兎。無理もない。彼女の場合は初日から毎日、ジョーとセレビアの携帯に電話とメールまでしているのに、返答がまるでないのだ。
そのことをクヲンに話すと、諭すような口調で言う。
「魔法使いさんやヒーローさんも今、電源が入ってないか、電波が繋がらない状態なんだろ? いちいちマイナス方向に考えるなって!」
「でも………ジョーさん、最近、バイト先、来てないって……」
先日、ジョーのアルバイト先であるファミレスを訪ねたが、ジョーは来てないとのことだ。事情は、店の人も知らないらしい。
「多分、ヒーローだから秘密裏に動いてるんじゃないか? 事情もなしに、あの真面目なヒーローさんがサボると思うか?」
「………思わない」
納得できるようで、できない。それが今の空兎の正直な気持ちだった。
クヲンの言い分はわかるが、素直に「うん」と頷けないのだ。
そして、それは仙太も同じだった。



