「さあ、やるか。海は明日にでも撮影と取材させるよう涼介に言っておいてくれないか??」

「分かりました。」

パシャパシャ。

「龍いいねぇ。ちょっと歩いてくれないか??」

代々木さんは仕事でも優しく接してくれる。

「今日はここまで。」

40分くらいで終わった。

「龍、じゃあ涼介に頼むぞ」

「分かりました。また、撮ってください。」

「ああ。中学生の時から撮ってるんだ。今更」

「じゃあ、さよなら」

「おお。じゃあな」

海の所へも行きたいが、まずは楽屋にいって涼介さんに代々木さんの伝言を伝えてから社長の所へ行くしかねえよな。

俺は、楽屋まで走った。

楽屋のドアを開けた。

「・・ハァ・ハッ・ハァ・・・」

ドアを開けると涼介さんがいた。

「龍そんなに息切らしてどうしたんだ??」

「実は・・・涼介さんに頼みがあるんです」

「何だ??言ってみろ??」

「海に部活をさせてあげられませんか??」

「無理だろうな」

「そこを何とか・・」

「何でそこまでこだわるんだ??」

「海のあんな楽しそうな表情初めて見たんです」

俺は何度も何度も頭を下げた。

すると、俺の隣に海も頭を下げた。