イジワルな『あいつ』

夏乃side


朝から何やら騒がしく
通り道だったため
あまり気にも止めなかった

『謝れって言ってんの!』

思わず振り向いた
そこにはふわっとしたロングヘアーに
やたら小さいやつがいた。

殴られそうになっていたから
興味本意で助けた。
ふわっと良い匂いがして
柔らかい感触に少し怯えた顔
ちょっとだけドキドキした。

だけど、素直じゃない俺は
思わず余計なことを言ってしまった