それから、南くんと一緒に学校に向かった。

「ごめん。昨日あんなことがあったから、

今日もあったら大変だなぁーって思って。」

と答えられた。

たしかにそうだけど・・・

一緒に行くのも嫌だな・・・。

「気にしなくてもよかったのに。」

私がそうつぶやくと

「女の子1人じゃ危ないじゃん。

もしかして・・・一緒に行くの迷惑だった?」

と目をうるうるさせて顔をのぞかれた。

急な南くんの行動に戸惑いながら、

「そんなことないっ・・・。」

とあわてて答えた。

「そっか。よかった。」

また南くんが笑顔になった。

「ぁ、そ、そういえば、来月は文化祭なんだよね。」

私が南くんに言うと

「文化祭!?なにやるの??」

と目を輝かせてこっちを見てきた。

「ぇ・・・と、ネコ耳メイド・執事喫茶・・・らしぃ。」

と小さい声で答えた。

「そーなんだwじゃあ、北野さんはメイドやるの?」

と聞かれた瞬間私は大きく顔を左右に振った。

すると・・・

「なんだぁ・・・。残念。」

といじわるそうな顔をして、ニコっと笑った。

「・・・南くんは、執事をやるの?」

と聞いてみると

「気分が向いたらやるかもw」

と頭の後ろで腕組をして空を見ながら答えてくれた。

・・・やるんだ。

ていうか、なんで南くんと普通に話ができるんだろ?

男の子なのに・・・。

なんでかなぁー?とずーっと考えていた。