「行こっ、寧々ちゃん!」

「いいの?」

「いいの、いいの。恋くんなんて知らない!」


私は寧々ちゃんの腕を引っ張って教室へ入った。


何で恋くんはあんなに口悪いの?
乙女の気持ち分かってない!


きもいなんて言われちゃ…悲しい。


確かにきもいけどさ?

そんなこと自分が一番よくわかってるんだけどさ?


恋くんに言われると何か…こう…複雑っていうか…。

自分でも分かんないんだけどね…。



胸のどの辺かわからないけどチクチクするの。