「ニヤニヤ見てんじゃねーよ」

「み、見てないよ!」

「見てただろ。俺のこといやらしい目で見てただろ」

「見てないってば!」


いやらしいって私は恋くんみたいにいやらしくないですから!

一緒にしないでほしい。



恋くんに抱きしめられた時のぬくもりを今でも覚えてる。

ほんのり甘い香りが私を包んでくれた。

優しい吐息が耳にかかるたびドキドキして耳が真っ赤になりそうだった。


「昼から学校行くから制服着ろよ」

「う、うん」


あぁ~学校か…。

あっ!!

今日って数学のテストじゃ~~~ん。