「心配なら体育館裏に行きなよ。蜜子、待ってると思うよ」


絆創膏と消毒液を俺に渡す。
そして背中を押した。


「蜜子から大体のことは聞いてる。蜜子、恋くんのこと大好きだから。あの子素直じゃないだけだから…嫌いにならないであげて」


俺は黙ってうなずいた。


「早く行かないとシュンくんが奪っちゃうよ?蜜子のこと」

「は?シュン?」

「うん。女の子達がシュンくんの名前使って呼びだしたの。今回はシュンくん悪くないから殴らないであげてね」


殴らないけど…二人きりってことは…危険!