「ちょっと学校行ってくる」 「今から!?もう授業終わってるんじゃないの!?」 「蜜子が電話に出ないんだよ。もしもアイツに何かあったら俺…。とにかく行ってくる」 蜜子に何かあったらって思うと変な汗が出てくる。 電話に出ねぇ。 撮影には遅れる。 こんなことなかったはずの蜜子。 きっと……何かあるに違いない。 俺は息が切れるくらい走って、走って、とにかく蜜子の安全だけを思って学校まで走った。