「俺ね、恋くんに憧れてんだよ」

「…へ?」

「だってアイツ、悔しくなるほどかっこいいじゃん?表情もポーズも。俺、恋くんみたいになりたくてこの世界に入ったんだよ」


シュンくんは恋くんに憧れてる。

それは今も昔も変わらない。


「どうしたら恋くんは完璧でいられなくなるんだろ。どうしたらボロボロに崩れていくんだろって考えてた。そしたら…蜜子ちゃんが現れた」



―――恋くんの大事なものを奪えば崩れて行くかなって


シュンくんは笑っている。