『今、話題の新人モデルがいるんですよ』

『えっ?そうなの?』

『はい。確か名前が――山田蜜子』




「蜜子ちゃん、あんまり堅くならなくても大丈夫よ」

「は、はい」


山田蜜子。
中学二年生の図書委員。

職業―――モデル。


「うんうん。その笑顔良いよ」

シャッター音が鳴り響く中でいろんな表情をし、いろんなポーズをとる。


それが私の仕事。


仕事っていっても二か月前に受けたオーディションに見事合格し晴れてモデルという仕事についた新人モデルだけどね。