3番目の高度合成数。-年下のキミと-

 土曜日は生憎の曇り空だった。


 昼過ぎに待ち合わせた駅に向かうと、大志くんと同じ制服の子や違う高校生が駅にチラホラいる。


 ここは大志くんちの駅からたったの二駅。

 学校は乗り換えて一駅先らしい。




 駅の改札で待つこと五分、大志くんが現れた。


「お待たせしましたっ」


 走ってきたのか、少し息が荒い。


「全然待ってないよ」

 私が笑うと大志くんは、良かったぁ、と微笑んだ。


「いつもは自転車通学だから、電車の時間が読めなくて」

 大志くんが頭に手を当てながら、ちょっと頭を下げる。


「あ、今日は自転車じゃないの?」


 確かにこの距離なら自転車通学だろうし……。