土曜日は生憎の曇り空だった。
昼過ぎに待ち合わせた駅に向かうと、大志くんと同じ制服の子や違う高校生が駅にチラホラいる。
ここは大志くんちの駅からたったの二駅。
学校は乗り換えて一駅先らしい。
駅の改札で待つこと五分、大志くんが現れた。
「お待たせしましたっ」
走ってきたのか、少し息が荒い。
「全然待ってないよ」
私が笑うと大志くんは、良かったぁ、と微笑んだ。
「いつもは自転車通学だから、電車の時間が読めなくて」
大志くんが頭に手を当てながら、ちょっと頭を下げる。
「あ、今日は自転車じゃないの?」
確かにこの距離なら自転車通学だろうし……。
昼過ぎに待ち合わせた駅に向かうと、大志くんと同じ制服の子や違う高校生が駅にチラホラいる。
ここは大志くんちの駅からたったの二駅。
学校は乗り換えて一駅先らしい。
駅の改札で待つこと五分、大志くんが現れた。
「お待たせしましたっ」
走ってきたのか、少し息が荒い。
「全然待ってないよ」
私が笑うと大志くんは、良かったぁ、と微笑んだ。
「いつもは自転車通学だから、電車の時間が読めなくて」
大志くんが頭に手を当てながら、ちょっと頭を下げる。
「あ、今日は自転車じゃないの?」
確かにこの距離なら自転車通学だろうし……。

