「はい、お待たせ」
マスターがカップを二つトレーに乗せると、大志くんが片方の口元を上げて、ニヤリ、と微笑んだ。
「田中さ~ん、日頃来てくださる感謝を込めて、マスターからのサービスで~す」
そう言いながら、大志くんがさっきの年配の女性二人のところに戻っていく。
「えっ!? ちょっ」
マスターがビックリした顔で大志くんの方に手を伸ばすけど、「あら、アスターありがとう」というお客さんの声が聞こえて、その手を引っ込めた。
「にゃろ。大志め~」
マスターがこっそり大志くんを睨む。
「あはは、大志くん、悪戯っ子ですね」
私が笑うと、マスターはヤレヤレ、と頭を振って呟いた。
「大志のやつ、逆恨みもいいところだよ……」
何で逆恨みなんだろう? 聞いてみても、マスターは苦笑して誤魔化すだけだった。
マスターがカップを二つトレーに乗せると、大志くんが片方の口元を上げて、ニヤリ、と微笑んだ。
「田中さ~ん、日頃来てくださる感謝を込めて、マスターからのサービスで~す」
そう言いながら、大志くんがさっきの年配の女性二人のところに戻っていく。
「えっ!? ちょっ」
マスターがビックリした顔で大志くんの方に手を伸ばすけど、「あら、アスターありがとう」というお客さんの声が聞こえて、その手を引っ込めた。
「にゃろ。大志め~」
マスターがこっそり大志くんを睨む。
「あはは、大志くん、悪戯っ子ですね」
私が笑うと、マスターはヤレヤレ、と頭を振って呟いた。
「大志のやつ、逆恨みもいいところだよ……」
何で逆恨みなんだろう? 聞いてみても、マスターは苦笑して誤魔化すだけだった。

