3番目の高度合成数。-年下のキミと-


「どうでしょう……。彼が妬くなんて想像できないけど……」


 確かに、今までは朋くんがいるからってことで、そういう誘いは断っていた。

 だけど、それは朋くんが妬くからじゃない。


 朋くんがいるから、行く気になれなかっただけ。



 ――朋くんが妬いた姿なんて、見たことあっただろうか?

 学生時代の友達みんなと飲み行ったときだって、普通に行かせてくれてたし……。



「でも、やっぱり行かないのが当たり前ですよね」

 いくら話を聞きたい仕事をしてる人だからって。


「まぁ、付き合いで断れないとかあるだろうから、何とも言えないねぇ」

 マスターはそう言いながら腕を組むと、難しい顔で口を閉じた。