朋くんかぁ……。

「どんな人かなぁ……。
付き合って三年ちょっと経つんだけど……。

同じ会社の社員さんで、二十九歳で約一年前から福岡に転勤中。

……大人すぎて淡々とした人、かな」


 ざっくりした説明をする私をしばらく黙って見つめていた大志くんが、やがてポツリと言う。


「彼氏さんの話ししてても、嬉しくなさそうなんですね」


「……」


 私は心臓がチクン、としたのを感じる。



 確かに、そうかも。

 なんて、思ってしまって、慌てて頭を振った。


「実句さん……?」

 大志くんが私の顔を覗き込んでくる。


 そう言えば、何で大志くんって……。