それからひと月ほど、穏やかに過ごしていた。 私も資格の勉強を頑張ったし、大志くんもおじさんをもっと説得できるように、学校の勉強も、ITの勉強も頑張っているようだった。 「ふぁぁ」 マフラーに顔を埋めた大志くんが、珍しく欠伸をしている。 バイト帰りの大志くんに送ってもらうことも、すっかり定番になっていた。 「寝不足?」 「あー……はい、寝る間際に、なんかダスティン・ホフマンの古い映画がやってて……。つい見ちゃいました」 「そうなんだ」 思わず笑ってしまう。