「おじさんの会社はこんな項目ですか? じゃぁ金額は大体こんな感じで」

 下処理だけして、サポート開始!


 さすがに金額や会社の費用項目を見るとおじさんも少し真剣な顔つきになった。


「こういう金額を出したいときは、こことここ」


 なんて画面を指さして説明しながら、おじさんに操作してもらう。


 強引にマウスを持たされたおじさんは、チラチラとリビングのビールに目をやりながら、仕方なくという風に手を動かしている。


「ん、意外に簡単だな……」

 そう呟くおじさん。


 食わず嫌いなだけで、今時のソフトは結構便利に出来ているのだ。