――っ!! ドンッと大志くんの胸に肩が当たる。 私の肩を包み込むように、大志くんが抱き締めてきた。 「ダメだってば」 逃れようとしても、グッと力を入れられ、動けそうにない。 「ダメだってば、私彼氏いるんだよ?」 「何を今更……知ってますよ……」 大志くんの、少し呆れたような、諦めたような、小さな声。 でも、それだけじゃないんだよ。 「私、結婚するかも知れないんだよ?」 その言葉に、大志くんがハッキリ分かるほど、ビクッと動いた――。 両肩に置かれている大志くんの手に力が入る。